魚無川は網走川水系の河川で美幌川の支流です。美富付近から始まり、美幌川とは石北本線の美幌川橋梁付近で合流しています。魚無川の由来はアイヌ語のチェプ(鮭)、サク(持たぬ)、オンネ(大きい)、ナイ(川)から。
またかつては尻(河口)が無かった(現在の国道39号線から石北本線美幌川橋梁にかけては沼地になっており河口が分かりにくかったらしい)ため尻無川と呼ばれていました。
美幌町の市街を流れているため町民とっては非常に馴染み深い川です。河川敷周辺はせせらぎ公園として整備されており、犬の散歩にはうってつけです。
東雲橋より撮影した三橋地区を流れる魚無川。手前にある緑色の橋が三橋。奥の橋が青山橋(S61年11月完成)
ちなみに同じ場所の夏の様子(2014年6月撮影)
東雲橋近くにある看板。なお、魚無川には美富沢川、桜沢川の支流がある。
美幌町西端の北見市若松に接する栄森地区はかつて活汲と呼ばれていました。
ちなみに活汲の由来は、かつてアイヌの人々がこの付近を流れる活汲川(現栄森川)周辺から柄杓(アイヌ語でカックムまたはカックミ)の材料である白樺の皮を得ていたため。(カッコウがたくさんいたから説もあるけどたぶん違う)
隣接する津別町活汲地区との関係は不明。(今度津別町史でも読んでみます)
さて、その町境にあるのが活汲峠です。
現在は北海道道217号北見美幌線の美幌トンネルが通っており美幌と北見を結ぶ三本の主要道の一つとして活躍しています。
線形があまり良くないので三本の道の中では最も交通量が少ないのですが・・・。
H4年3月の美幌トンネル開通前は峠を砂利道で登っており、現在でも旧道が残っています。
栄森地区の詳しい歴史はいずれ・・・
美幌トンネルが開通したことによって峠のサミット付近もこの通り
しかしこの峠の標高もはっきりしないな
次回へ続く
参考文献
美幌町史
美幌町百年史
美幌叢書第14号