「ヘイト稼ぎ」と「感情吊り」。この二つについて考えてみましょう。
全方位殴りや荒い言葉を使ってプレイする事によって目立っているプレイヤーが
「ヘイトを稼いでいる」と表現される事があります。
基本的に人外は目立たないように、波風を立てないようにしたいので
悪目立ちしている分、村目に見てもいいという考え方が出来ます。
ヘイトを稼いでいる分、どうしても吊られやすくなってしまうので
命が惜しい人外にはやりづらい行為でもあります。
この行為自体は強弁目の変種と見ていいでしょう。
こういった悪目立ちしていたり、口の悪い人物が他に人外見る要素もなく
吊られてしまう「感情吊り」があります。
（他には潜伏から役職COした人物が特に根拠なく真切り→即吊りされるケース等もありますが割愛します）
「感情吊りするような奴はレベルが低い」と論ずる方を以前に見かけた事があります。
しかし、ヘイトを稼いでる位置を吊るにあたり、吊った方が一方的に悪いとする見解には反対です。
まず、ヘイト稼ぎは人外でもやります。
潜狂などは騒ぎまくって場を掻き回すのが目的になっていますし、自身へのヘイトが高まって吊られてしまっても
全く問題ありません。適当な霊結果○の人間に誘導して自分が吊られるだけで、吊り縄を稼ぐという仕事が出来ているからです。
勿論、そういったいかにも胡散臭い人物を真占いは占いたくありません。グレーに残しておいて縄で処理したい位置です。
そこにつけ込みたいのが狼狐です。
潜伏狼が複数いる場合の理想的な配置として「強弁に1W、中庸に1W」と言いますが、それに乗っ取った形で
強弁狼がヘイトを撒きながら村に誘導を掛けていき、その位置に隠れて中庸狼がいるという編成です。
狐に関してはヘイトを稼ぐメリットは「潜狂に見せて狼の噛みと占いを回避出来る」「狐目に見せない」というのがあります。
3-1の真狼狐で潜狂がいる場合は狂アピをして、占い狐混じりの警告をしてくるパターンもよくあります。
その様に見せて最終日まで生き延び、適当な人物を吊って勝利します。
つまり、ヘイトを稼いでいる=村目ではないのです。
少なくとも、ヘイトを稼いでいるから村目、と考える人がいる限り、人外にとってもヘイトを稼ぐメリットが存在します。
意図的にヘイトを稼いでいる人物の役職は何であっても不思議ではありません。
ここで問題になってくるのは
「同程度に怪しい人物がいる最終日だけど片方がすごいムカツク人の場合」です。
勿論、最終日ではなくて重要な決め打ちの日などで置き換えても問題ありません。
同程度に怪しい人物だが、片方にヘイトが集中している場合は当然ヘイトが高まっている方が吊られます。
論理ではなく感情優先の吊りなので、感情吊りだとする声もあるでしょう。
しかし、感情吊りをして何が悪いのでしょうか？
人狼は対人ゲームで、参加者はNPCではありません。生身の人間のみ参加しています。
同程度に怪しいのであれば、当然気にくわない人間の方を吊るに決まっています。
気にくわない人間を残して負けであれば、感情的に納得がいかないからです。
よくある「○○さんが狼で負けるのが悔しかったから吊った」の吊りですね。
この○○さんがステ目の人物だったりすると「最終日ステは吊るよね」という肯定的な意見が出るのですが
ヘイトを稼いでいる人物だったりすると「感情吊りは良くなかったね」という否定的な意見になるのが不思議です。
最終日ステ目吊りが「最終日にステしてるのは殴り合いできない狼に見えた」のであれば
最終日感情吊りが「延々ヘイト撒いてるのは攻めの狼に見えた」としてもおかしくはありません。
そう考えると、重要な場面で村陣営不利に働く可能性が高い
意図的なヘイト稼ぎは村サイドが率先してやるにはメリットがありません。
臭く見られる事があっても、それを持ってして村アピとすることが出来ないからです。
これは、強弁村の人物が「意図せずしてヘイトが高まってしまう」のとは別問題です。
（ex.飼い狼進行を提案したが、周りに理解されなかった等）
意識しづらいですが、人狼は純粋な対人チーム戦です。
それを忘れて自チームの人間に不和や不信をもたらすようなプレイをしていては勝ちは遠のくばかりです。
モニタの奥には人間が座っている事を一度思い出してプレイするべきです。
そうした時、初めて「ヘイトを稼ぐ」というのがどれだけ村不利にするか思い至る事が出来るでしょう。
最終更新：2013年07月15日 09:55
