視点整理のススメ②:進行と視点情報

視点整理のススメ二回目は視点整理と安定進行についてです。
本文中で用いられている視点情報例については視点情報のススメ①をご覧下さい。


村の進行は全員共通の情報をベースにして、各占い師の視点から真相を推理し
「一番勝てそうな進行」を選択していく形になります。
その中で、採用率が高いのは「安定進行」と言われる進行です。
 
さて、このwiki中で再三「安定進行」という言葉が出ましたが
そもそも安定進行とはなんでしょう?それ以前にセオリーとはなんでしょう?
 
あるプレイヤーの言葉を引用すれば
 
セオリーってのが今までの先人達が積み重ねてきた失敗の少ない進行
 
ということで、安定進行はその名の通り、占いの両視点詰めや飼い進行を取って
「想定される内訳の中で、無駄な博打を減らして勝てる進行」を安定進行とします。
 
今回のケースでいうと、安定進行路線であれば完グレのアリス吊りです。
では何故完グレのアリス吊りなのか?
 
視点まとめを見て考えてみましょう。


ベース視点
 
占占共???○?

占い先とその結果

博麗霊夢(占):八雲紫○、パチュリー●、レミリア○
霧雨魔理沙(狼):八雲紫●、フランドール○、レミリア○
小野塚小町(共)
八雲紫(村):霊夢の○貰い、魔理沙の●貰い
パチュリー(狼):霊夢の●貰い
フランドール(狐):魔理沙の○貰い
レミリア(狂):確○
アリス(村):完グレ

各自視点情報
 
博麗霊夢(占):占騙共○狼?○?
霧雨魔理沙(狼):騙占共狼?○○?
小野塚小町(共):占占共???○?
八雲紫(村):占騙共村狼?○?
パチュリー(狼):騙占共狼村○○?
フランドール(狐):占占共??村○?
レミリア(狂):占占共???村?
アリス(村):占占共???○村

※人外達の視点情報は「表向き」の情報になっています。

ここで重要になってくるのは二人の占い師の視点情報です。

博麗霊夢(占):占騙共○狼?○?
霧雨魔理沙(狼):騙占共狼?○○?


 
例えばここでアリスを残して、どちらかの●or占い師を吊ったと仮定します。
アリスは両視点でグレー、つまり狼がありえる位置です。
 
よって、内訳が
魔理沙-パチュリーアリス3Wor霊夢-紫-アリス3Wだった場合に
偽の方の●を吊ってしまうと、アリスを残しての3W勝ちが発生します。
 
少し薄いところで追うと、占い真狂のLW
霊夢真、魔理沙狂、パチュリーLWor魔理沙真、霊夢狂、紫LW
このケースでアリス含む真占い視点のグレーに狐がいた場合は狐勝ちです。
 
今回のケースであればアリスは素村ですので、そうはなりませんが
現在のところアリス村を知っているのはアリス本人のみで、誰もアリス非人外を断定する事は出来ません。
発言がどれほど白くても、それは確定情報ではないのです。
 
占い双方の視点情報を真ありえるとして追っていくのであれば
「占い候補両者の視点で狼狐がある位置なので、ここを吊って明日決め打ち」が安定の進行になります。
魔理沙視点では確定で3W勝ちは防げ、霊夢視点では魔理沙-パチュリー-フランドール3Wでなければ
明日が来ます。
 
一方で、勝つために安定進行ではなく、偏った進行が取られる事もあります。
例えば、村の状況として「これまでの信用を見ていると霊夢真決め打ち、魔理沙の真は切っていい」
だったとします。
この場合は、霊夢の視点を優先して詰めていく形になります。
今回のケースであれば、霊夢視点のグレーはフランドール、アリスと対抗の魔理沙
霊結果●がこれまでに出ていなければ、理論上、現在の生存者の中に3W1F1Kがありえます。
よって、パチュリー先吊りで3W勝ちを確実に防ぐ、魔理沙狂でパチュリーLWがあると思うなら
魔理沙を先吊りしてグレーを詰める等の進行もあります。
また、この状況であれば「霊夢真、魔理沙狼で打って潜狂考慮」でパチュリー→魔理沙という進行も
ありです。
一手早く狼を吊りきって半PPを防止する、という考え方ですね。
 
 
安定進行から外れる進行になる場合は、まずは推理力が問われる形となります。
例えば魔理沙狂パチュリーLWでパチュリー吊り、アリス狐で狐勝ちは「勝ちを焦って負けた」感が拭えません。
 
名勝負ログで紹介した【128900】東方RP17A村の聖白蓮(共)の進行が偏った進行の一例と言えるでしょう。
状況的に見ると4日目時点の本美鈴吊りは
「さとり真決め打ち」「最大人外考慮」の吊り方で安定進行とは言えない進行ですし
この吊りでLWとなっていた為、翌日狼吊りで即狐勝ちがありえる進行でした。
その一方で順当にいけば偶数6人LWで終了、つまり潜狂ありでも勝てる進行となっていました。
詳しくは該当のログを呼んで、みなさん考えてみてください。
 
 
ちなみに先程引用したプレイヤーの言葉には続きがあります。
 
で、奇策ってのはそれから外れた行為だと思う。
 
進行の安定度が下がれば下がるほど、奇策寄りになってきます。
奇策の項目でも書きましたが、奇策をやるプレイヤーはリスクとリターンを自分の頭で考慮して勝たねばなりません。
勿論、セオリーを振りかざして安定進行をひたすらなぞるだけでは、いつか窮地に立たされる日は必ず来ます。
実際、村がセオリーから外れた進行を「勝負手」として行い、勝った村の例も数多くあります。
ただし、それで勝てているケースは村が「セオリーから外れている」けど「この進行の方が勝てる」
という認識があるからです。
きちんと視点整理を行い、推理を重ねた上での吊りに基づかない直感だけの偏った進行を取るのであれば
それはメリットの説明できない、思いつきの奇策となんら代わりはありません。
 
 
「あいつ怪しいからとりあえず吊ろう」「とりあえずセオリーでここ吊っとくか」
この双方から脱却出来た時に、貴方の推理力は一歩先に踏み出す事が出来ます。
 

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最終更新:2013年07月14日 21:07