奇策についての考え方

奇策。それは甘美な罠。一撃必殺の罠で対抗陣営を屠るというのは非常に浪漫があります。
この項目では奇策そのものについてはあまり触れません、というのもwikiに文章化されている時点で
真の意味での奇策ではないからです。
「奇策をする際の心構え・注意事項」という程度の内容です。
 
 
【村陣営】
前提として、やる必要性がありません。村はストレートに勝負した方が強いからです。
奇策は多かれ少なかれ、村に混乱をもたらします。村が混乱して得をするのは人外陣営です。
よってやる必要がありません。大事な事なので二回書きました。
以前、あるプレイヤーが11A配役で狩人の占い騙りをした時に観戦から出た言葉を引用しておきましょう。
 
『我々観戦達は改めて「奇策とかクソい」という真理に一歩近づいた』
 
これは一つの真理です。しかし、これで納得する人はそもそもこのページを開かないでしょう。
 
村陣営で奇策をやる際に必要なのは覚悟です。たまに奇策を失敗した後に
「村に見る目がなかった」的な事を言っている人がいますが、その発想は奇策スキーとして最も唾棄すべきものです。
そんな事を言い出すぐらいならば、奇策に手を出さずに王道手でいけばいいのですから。
奇策が上手くいって勝てばMVPですが、失敗した時には感想戦での吊し上げが待っています。
その覚悟もなしに奇策に手を出すのは、賢明とは言えないでしょう。
 
また「その奇策にどういったメリットがあるか」というのも重要なポイントです。
デメリットを負う以上、それに相応しいリターンが必要になってきます。
デメリット相応の見返りがある奇策であればあればまだしも、デメリットに比べメリットが薄い奇策。
そんなものは奇策ではなく「自殺行為」に分類すべきです。
そして、その自殺行為はチーム戦であるこのゲームにおいて、他メンバーにも影響を及ぼします。
 
奇策をするなという話ではないです。きちんと説明できるだけのメリットを持った上で、覚悟してやれという事です。
勿論、安定進行をなぞるだけのゲームなんて楽しくありませんし、色々な手法を見て「こういったケースもある」と
覚えるのは悪い事ではありませんので、相応の実力者がメリットを説明できる奇策をやる分には苦情も出ないでしょう。
 
村陣営向けの奇策については具体的には触れません。少なくとも自分の考えでメリット・デメリットが
判断できないプレイヤーがするべきではないと考えているからです。
 
 
【狼陣営】
狼が村と違うのは「仲間の了承を事前に取れる」ということです。その為、奇策をやる際のチーム内の混乱については
事前に了承を取っておくことによって無くす事が出来ます。
ただし、これをやらずに独断で奇策に走って失敗した時の責めは、村陣営と同等かそれ以上でしょう。
事前の相談が出来るのにそれをしていなかったわけですから、当然といえば当然です。
 
狼側が奇策を打つメリットは「村側の想像の範囲を超える事が出来る」これです。
例えば初日から連続で身内に●を打つ二連身内切り。例えば初日身内に●撃ちからの占いCCOで二騙り。
村陣営が好む安定進行思考の予測の外にある内訳だけにそこまで追える人は多くはありません。
 
一つ実例を書いておきましょう。17A配役です。
 
二日目昼
占い候補:八雲紫(聖白蓮●)
     西行寺幽々子(蓬莱山輝夜●)
吊り:蓬莱山輝夜が役持ちを臭わせた為、聖白蓮(CCOなし)吊り
噛まれ:初日犠牲者
 
三日目昼
占い候補:八雲紫(封獣ぬえ○)
     西行寺幽々子(ミスティア○)
霊能候補:物部布都(聖白蓮●)
共有:博麗霊夢-霧雨魔理沙
吊り:前日●打たれの蓬莱山輝夜から狩COあり、完グレの風見幽香吊り
噛まれ:完グレの東風谷早苗
 
初日に●二つから始まった2-1ですが、早苗を除いた登場人物10人の中に3人狼がいます。
誰が狼なのか、是非考えてみて下さい。空白部分に正解と備考を書いておきます。
 
 
正解:八雲紫-西行寺幽々子-物部布都の3W

狼W●特攻からの霊能COを合わせた狼狼-狼の占占霊3騙りです。
なお、初日犠牲者(霊)、東風谷早苗(占)となっています。
初日に●を打って役職を潜伏させ、役持ちを噛み抜いてそのまま乗っ取りに繋げるというパターンですね。

いかがでしょうか。意外と正解率は低いと思います。ゲーム中に狼狼-狼の内訳を追っていた人は一人もいませんでした。
霊欠けという運要素は含まれていますが、非常に強烈に決まった奇策です。
一方で、二人とも初日で共有●を打って狼W●トラップでダイナミック破綻という多大なリスクもある奇策でした。
そうなった場合、狼サイドの勝ちはほぼないでしょう。引き分けすら見えないと言っても過言ではありません。
当然ですが、この三人は初日夜と二日目夜に全員の了承の元、この作戦に出ています
 
 
このように決まった時のリターンも大きいですが、リスクも大きいのが狼陣営の奇策です。
また、乗っ取り等でたまにあるのが「乗っ取ったはいいけど、その後の動きが解らない」という事です。
その為、奇策に出るのであれば「その奇策を使って、最終的にどのように勝つか」というところまで
詰め切った答えがない内は、奇策に手を出すべきではないと思います。
 
狼はゲームメイカーです。貴方の手腕に自信があり、仲間の理解が得られるなら
たまには村に一風変わった舞台を用意してやってもいいでしょう。
 
【狐陣営】
好きにしてください。これしか書くことがありません。
狐はまず「二日目昼のゲーム開始時に卓を囲めるかどうか」という勝負がありますし
盤面が信用勝負になった時点で大抵死ぬ、安い命です。
 
迷惑を掛ける味方もいません。貴方がどんな奇策をしても、迷惑を被る人間は全員敵陣営です。
あらゆる奇策が許されます。それが村と狼の勝負を分けたとしても別にどうでもいいのです。
そして、奇策が失敗した後は霊界の片隅で引き分けを祈るゲームを楽しみましょう。
 
乗っ取りワンチャンの霊CO、狐●特攻程度ではそれほどの奇策に入りません。
統計を取った方のデータを見た記憶があるのですが、17A配役での霊欠け率は確か8%前後だったと思います。
17Aの狐勝率はこれを書いている時点では14%。死力を尽くし、あらゆる手を使っても14%しかないのです。
一方、8%の霊欠けに上手く霊能COがはまった場合、勝率は大きく跳ね上がります。
失敗すれば即死ですが、成功すればその村での勝利に大きく近づきます。
 
●特攻はどうでしょうか。単純計算で初日15グレーに3W。つまり20%の確率で狼に●を叩き込む事ができます。
そして、呪殺されるリスクも格段に下がりますし、騙り占いが恐れる銃殺対応失敗の確定破綻はありません。
また、特攻を狼から外したとしても、貴方が優秀そうな狂に見えれば狼は全力で貴方を支援してくれます。
狂人が優秀そうな場合は、狼が一人霊能に出て信用勝負をさせるケースすらあります。
(余談ですが、真狂-真狼の内訳は内訳誤認のしやすさから、村目線では非常に面倒な内訳です)
こちらも勿論、狐混じり4-1になってほぼ詰むケースや共有に●を打ってしまうリスクは存在しています。
 
12Bにおいてはリスクが更に軽減されます。
人数が減った事により単純に役欠け率が上昇するのが一つ。ついでに言うと、この配役に共有はいません。
初手●特攻をする側において、共有不在ほどありがたい事はありません。初日確定破綻だけはなくなります。
 
上記を踏まえれば、割りの悪い話ではないという事が伝わるでしょう。
他鯖の話になりますが、騙り狐と潜伏狐の勝率はあまり変わらないというデータもあります。
ただし、運の要素が絡むだけにこの手の動きを嫌うプレイヤーも当然います。
一応書いておくと、奇策「だけ」に頼っているようでは狐としての動きは上達しません。
ストレートに攻める村陣営、狼騙りを一人だして多様な手を打てるようにする狼陣営。
これら王道のスタイルに並ぶ狐の戦術は、やはり潜伏勝負でしょう。
 
 
最後に。全陣営での奇策に関する注意点が一つ。
それは、奇策を使い過ぎると対応されやすくなるということです。
例えば今の霊能ローラー安定や霊ケア吊りの背景には
 
霊能に狼狐が出るのはリスキー、霊なんかどうせ真狂だから残し
狼狐が逆手に取って出るようになる。村サイドは想定外の内訳で痛い目にあう。
ローラー大正義、臭い霊能はケア吊りやむなし
 
こういった流れがあります。
読み切られてしまえば、奇策などデメリットしか残らないものです。
奇策はあくまで絡め手だという事を肝に銘じて下さい。

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最終更新:2013年07月10日 18:54