龍鳳

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CV


小倉唯


Illustrator


玖条イチソ


史実情報


建造から潜水母艦時代については「大鯨」を参照。


日米開戦に伴い、「大鯨」は予定通りに準姉妹艦の「剣崎」「高崎」などのように航空母艦化改造を受けることとなった。
航空母艦化改装は設計時から計画されていたため、本来なら3ヶ月ほどの短期間で済むはずのものであったが、「大鯨」の場合はそうは行かなかったのである。
改装のネックとなったのは主機の艦本式ディーゼルエンジンだ。
「大鯨」時代に散々な運用成績を残したディーゼルエンジンを引き続き使うのを嫌った海軍は、主機関を建造中の主力駆逐艦と同じ型の蒸気タービンに変更することを決定したのである。
主機関の換装作業というのは艦体を一度解体するなどの非常に手間をかける作業を伴うため、当然のように工期も大幅に遅れる。
その上にもう一つ改装の工期を大幅に遅らせた事件が1942年4月18日のドゥーリットル空襲である。
空母「ホーネット(CV-7)」から飛び立った米陸軍のB-25中型爆撃機編隊が東京を奇襲し、のちのミッドウェー海戦強行の原因ともなったこの空襲で、横須賀工廠の船渠にあった「大鯨」にもまた爆弾が投下されたのだ。
結果、「大鯨」は艦体右舷に右舷に縦8メートル、横15メートルの巨大な破孔を生じ、この修復に更に4ヶ月の工期延長を余儀なくされたのだ。

「大鯨」は緒戦の大勝利もミッドウェーの惨敗も味わうこと無く、1942年11月28日に航空母艦「龍鳳」として再就役を果たす。
準姉妹艦の祥鳳型とは見た目は似通っているものの、予期せぬ主機変更のため祥鳳型より劣速の26.5ノットしか発揮できない、また艦体が祥鳳型よりも大きく、エレベーターの位置が大きく異るなど、細かい相違点がある。

「龍鳳」は就役後すぐに南雲忠一中将率いる機動部隊の第三艦隊に編入。
翌月12月には商船改装空母「冲鷹」や護衛の駆逐艦とともにトラック泊地へと進出し、ソロモン方面の作戦に従事する、はずであった。
だが「冲鷹」が故障を起こし出港を延期したのがケチのつきはじめで、「龍鳳」は護衛の駆逐艦「時津風」とともにたった2隻で12月11日にトラックへ向けて出発する羽目となった。
更に立て続けに不運は襲う。翌12日、横須賀鎮守府の玄関先たる小笠原諸島八丈島沖で「龍鳳」は米潜水艦「ドラム(SS-228)」の放った魚雷1本を右舷中央部に受ける。
幸いにして機関部に重大な被害は追わなかったものの、トラック諸島への航行は不可能として「時津風」ともどもわずか1日で横須賀へとんぼ返りし、そのまま「龍鳳」は翌1943年3月まで船渠入りを余儀なくされた。

ドック入りと訓練明けの1943年6月13日、「龍鳳」は「飛鷹」「隼鷹」らとともに第二航空戦隊を組成。
二航戦のうち本土にあった「龍鳳」「飛鷹」は横須賀からトラック島へと進出後、飛行隊を陸上に降ろし南洋方面での潜水艦狩りに従事する、はずであった。
だが先立つ6月10日に先行出発していた「飛鷹」が先年の「龍鳳」よろしく玄関先の三宅島沖合で米潜水艦「トリガー(SS-228)」の雷撃により大破するという散々なはじまりとなってしまった。
結果、「龍鳳」は臨時で「飛鷹」の航空隊を受け入れ、6月16日に同じく本土にいた戦艦や航空母艦、護衛艦艇らとともに一大艦隊を形成して横須賀を出港。21日に到着し、予定通り航空隊を下ろす。
この護衛艦艇の中にはこれ以降長い付き合いとなる駆逐艦「時雨」の姿もあった。
その後「飛鷹」航空隊を正式編入した「龍鳳」航空隊はブーゲンビル島ブインの海軍基地に配置されたものの、8月頃には壊滅。
最終的に残存機と残存搭乗員は現地の第204海軍航空隊に吸収される憂き目を見たのであった。
飛行隊を失った「龍鳳」は長らく航空機輸送任務に従事。前線とは無縁の裏方仕事に徹することとなった。
戦局が悪化し、絶対国防圏が制定され始めた1944年にはその絶対国防圏の要石たるサイパン・グァム方面への輸送に準姉妹艦「瑞鳳」とともに従事した。

1944年6月のマリアナ沖海戦が「龍鳳」初めての実戦となった。
6月19日「龍鳳」は小沢機動部隊支隊の構成艦として二航戦の僚艦らと共に天山艦上攻撃機7機を発艦させ、米海軍をアウトレンジで叩く、はずだった。
だがこのアウトレンジ戦法は米軍の分厚い防空網に阻まれ、逆に主力部隊で「翔鶴」「大鳳」と主力空母2隻沈没の大被害を出してしまう。
翌6月20日、小沢機動部隊は主力隊、支隊、補給隊のすべてが合流したところを、米艦載機の編隊に襲撃される。
その結果艦隊は「飛鷹」と高性能の特設艦隊給油艦「清洋丸」「玄洋丸」が沈没する、前日にも比する大被害を発生させたのである。
20日の対空戦闘中、「龍鳳」直衛の駆逐艦であった「時雨」は、「龍鳳」へ迫り来る雷撃機8機を対空砲火で撃退することに成功し、「龍鳳」を守り切っている。*1
「龍鳳」もまた急降下爆撃機群からの攻撃を大角度急転舵が生んだ大傾斜によって(偶然にも)間一髪かわし、至近弾による軽微な損傷のみの損害で済んだのであった。
そしてニ航戦で唯一損傷の少なかった「龍鳳」は沈没した「飛鷹」と直撃弾で飛行甲板を使用不能にされた「隼鷹」の分の機体も着艦させることになる。
が、いくら未帰還機多数とはいえ中型正規空母並みの大きさの飛鷹型2隻の機体をすべて受け入れるキャパシティは「龍鳳」には無く、受け入れきれない機体は着艦の邪魔にならないように次々海に投棄したという。

マリアナ沖海戦の大敗後、新鋭機対応のため飛行甲板延長工事を受けるも、絶望的なまでの機体不足と艦上機搭乗員不足の中で「龍鳳」は輸送任務に従事せざるを得なくなる。
一時期「隼鷹」とともに「伊勢」「日向」を主体とする4航戦に所属し、伊勢型から発艦した彗星艦爆の受け入れや、また自身も攻撃機隊を運用する予定だった。
が、捷号作戦の発令により機体を「瑞鶴」らの三航戦に供出させられる。
よって44年10月の、日本機動部隊の幕引きとなったエンガノ岬沖海戦にも参加していない。
この頃、同じく残された「隼鷹」や遅すぎた新造空母「雲龍」「天城」「葛城」らと共に「龍鳳」は看板のみの機動部隊を維持するだけの存在となっていた。
11月7日、彼女は思いがけず第一機動艦隊旗艦の座を「雲龍」から譲る受ける。
そして「龍鳳」は同月15日に同部隊が第三艦隊ごと解体されるまで、日本海軍最後の機動部隊旗艦としての栄誉を得たのであった。

1944年の暮れ、「龍鳳」は南方へ向かうタンカー主体の船団「ヒ87船団」に同行、緊急輸送物資として特攻兵器「桜花」を台湾方面へ輸送する命令を受ける。
本来この任務は先行・輸送中に戦没した「雲龍」と同じくフィリピンのルソン島への輸送任務であったのだが、「雲龍」戦没を鑑みて途中地点の台湾までのものとなったのであった。
重要物資の護衛故か、「雲龍」損失の結果か、その護衛には第二水雷戦隊旗艦「矢矧」と精鋭・第17駆逐隊、そして「雲龍」沈没によって佐世保に戻っていた「時雨」が惜しみなく投入された。
44年大晦日、「ヒ87船団」は海軍給油艦含む8隻のタンカーと1隻の貨物船、そして「龍鳳」と「時雨」「旗風」「浜風」「磯風?」の4隻の駆逐艦と4隻の海防艦からなる重護衛を受けた船団が門司を出立している*2
船団は機関や舵機の故障が相次ぐ。途中米潜水艦の群狼部隊(ウルフパック)と遭遇し、油槽船1隻が損傷を受けるなどのアクシデントを次々起こし、不安な前途を予見させていた。
1月6日、船団本隊と分離して台湾の基隆港に入港した「龍鳳」は本隊へ戻る護衛の「浜風」「磯風」「時雨」を送り出し、積み荷を下ろすこととなった。
そしてこれが古馴染みの「時雨」との最後の別れとなった。
「時雨」はその18日後、ヒ87船団の護衛中にマレー半島東岸のクアンタン沖にて米潜「ブラックフィン(SS-321)」の手にかかって沈没。
また船団の輸送船のうち半数の5隻も永遠に失われたのであった。

その後、「磯風」とともに本土に戻った「龍鳳」は名義のみの練習空母として燃料不足で動けぬまま呉港内にあった。
そして1945年3月19日の米艦載機隊による呉軍港空襲でロケット弾・爆弾多数を撃ち込まれ、中破。爆風により2mも飛行甲板が隆起し、そして飛行甲板上に巨大な亀裂が発生したのである。
このため同年4月には予備艦化され、それ以降は浮き砲台として機能することとなった。
7月下旬の2回の呉軍港空襲では他の艦などと同様に係留状態ながら対空戦闘に奮戦し続け、海上にあったまま45年8月15日の終戦を迎えた。
機関部が損傷していたこともあり、かつての僚艦「隼鷹」同様に浮いてはいたが動ける状態ではなく、特別輸送艦任務に従事すること無く11月20日に日本海軍から除籍。
翌1946年4月から9月にかけて呉海軍工廠の後身である播磨造船所呉船渠の第三船渠で解体された。


マリアナ沖や呉軍港空襲など妙なところで強運を発揮する一方、ドーリットル空襲や最初の被雷など妙なところで運のない、実に不思議な艦である。

台詞一覧


状況 台詞 関連する史実や元ネタ、解説など
自己紹介 潜水母艦改装空母の、龍鳳です。航空母艦として、私、頑張ります!
秘書クリック会話① はい、出撃ですか?
秘書クリック会話② 不幸…? 運が悪い…? え、私が!? そんなこと無いです!
秘書クリック会話③ ドーリットル? 何か、ちょっと苦手な響きの言葉ですね。何もしない…? 何…? ドゥーリットル空襲の数少ない被災艦なので苦手なのだろう
秘書クリック会話④ 提督、お疲れではないですか?私の飛行甲板で少しお休みになられますか?はい! ケッコン後
戦績表示時 提督、どんな状況ですか? 大丈夫?
編成選択時 はい! 航空母艦「龍鳳」、抜錨します!
装備時① 嬉しいです、ありがとうございます!
装備時② これなら、敵艦載機に負けません!
装備時③ よかった、修理完了みたい
(マップ選択・資材発見・修復剤使用・装備開発と装備時③は共通)
補給時 艦載機の補充も、感謝いたします!
ドック入り ちょっとお風呂入りますね。
ドック入り(重傷) すいません。ちょっと、長いお風呂になるかも
建造時 新しい仲間が来たみたい。
艦隊帰投時 今回も無事帰って来れました。よかったぁ。
出撃時 機動部隊、出撃です! 勝つ気で参ります!
戦闘開始時 気持ちいい…第一攻撃隊、発艦!
航空戦開始時 私達、改装空母をなめないで! 空母・水母のみ・夜戦攻撃時と同じ
攻撃時① 続けていきます! 龍鳳、攻撃隊、発艦!
攻撃時② 七面鳥ですか!? 誰が…?わたしの!? いいえ、精鋭たちです!侮らないで!
攻撃時③ 追撃に移行します。全艦、突撃!
夜戦開始時 私達、改装空母をなめないで!
夜戦攻撃時 - 空母以外・航空戦開始時と同じ
MVP時 私の艦載機が活躍したの? や、やったー! これが空母の、龍鳳の力なんです!
被弾時① きゃあ~!
被弾時② やだ!飛行甲板の格納庫が!!
被弾カットイン やられました…エレベーターが……でも、まだ大丈夫、沈みません!
撃沈時(反転) 空母として、沈むのね…今度は活躍、できた…かな?
ケッコンカッコカリ 提督、改装空母の私をここまで育ててくれて、本当にありがとうございます。いつも、いつも感謝しています。いつまでも、いつまでも提督の機動部隊に、私…!

時間 台詞 関連する史実や元ネタ、解説など
00:00 ちょうど午前零時です。すっかり深夜ですね。お疲れじゃないですか?
01:00 マルヒトマルマル。提督、深夜ですよ?
02:00 マルフタマルマル。提督、お休みにならなくていいのですか?
03:00 マルサンマルマル。ふはぁ、私も少し眠くなってしまいました…だ、大丈夫!ふあぁ…
04:00 マルヨンマルマル。だ、大丈夫です!格納庫の天山数えて起きているので、大丈夫。 なお史実での天山搭載数は7機
05:00 マルゴーマルマル。提督、朝です!お早いですね?まさか、徹夜でしょうか…
06:00 マルロクマルマル。朝ごはんは何がいいですか?流石に朝からカレーは重いですよね…
07:00 マルナナマルマル。提督、朝ごはんはお味噌汁と卵焼き、鮭の切り身を焼いてみました。さぁ、召し上がれ!
08:00 マルハチマルマル。さぁ、今日も元気に頑張りましょう!ね?提督!?
09:00 マルキュウマルマル。鎮守府のお掃除もしたいですね。私、掃き掃除しますね!
10:00 ヒトマルマルマル。けっこうホコリも溜まっていますね。提督も一緒に、はい、これ持って?
11:00 ヒトヒトマルマル。お掃除すると、お腹がすきますね…お昼ご飯は何にしましょうか?
12:00 ヒトフタマルマル。今日のお昼ご飯は、大げぃ…じゃなかった、龍鳳特製カレーです!
13:00 ヒトサンマルマル。龍鳳特製カレー、いかがでしたか?馬鈴薯もおいしいでしょ?
14:00 ヒトヨンマルマル。提督、あのぉ、そろそろ本格的な機動部隊を…あ、まだ?…はいぃ…
15:00 ヒトゴーマルマル。提督、そろそろ本格的に、空母機動部隊が出撃ですよね?…ね!?
16:00 ヒトロクマルマル。なんだか、夕焼け空が綺麗…もう夕方ですね。
17:00 ヒトナナマルマル。そろそろ、お夕食の準備をしないと。提督、何がいいでしょう?
18:00 ヒトハチマルマル。お昼はカレーですし、夜は少し凝ったものがいいでしょうか…
19:00 ヒトキュウマルマル。提督、今晩はフーカデンビーフにしてみました。どうでしょう? フーカデンビーフはオーブンで作るスコッチエッグのようなフランス料理。
海軍では割とメジャーな洋食メニューで、今も海軍由来の復刻レシピが残っている。
20:00 フタマルマルマル。フーカデンビーフ、いかがでしたか?…ふふ、良かったぁ!
21:00 フタヒトマルマル。提督、洗い物片付けたら、明日の作戦の計画を立てましょう?
22:00 フタフタマルマル。明日こそ、本格的な空母機動部隊による出撃を…ね、提督!? 余程機動部隊で出撃したいようだ……。
23:00 フタサンマルマル。提督、本日も一日、大変お疲れ様でした。明日も頑張りましょう?
放置時 て・い・と・く?提督!あ、あの、空母機動部隊の出撃は?…あ…えっと…暫くお休み?…そ、そうですか…あ、はい… て・い・と・く?に脳がとろけるとの意見多数。


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最終更新:2015年02月19日 12:40
添付ファイル

*1 なお「時雨」は戦闘報告で当の「龍鳳」に対し「急降下爆撃機に気を取られすぎ、雷撃機に対する注意が散漫になってる」との苦言を呈している。

*2 「矢矧」は乗員訓練、「雪風」は機関不調でそれぞれ不参加となった