PM0:45 千鳥橋
例によってポージング
上美幌市街から走ること数分。町道?号線(忘れた。釧路にいると資料がないんだよ)上に橋があったので軽く撮影。
この下を流れる川は以前魚無川を紹介した時に軽く触れた美富沢川。沢なんだか川なんだかはっきりしろと突っ込む以前に美幌町民でもこの川周辺にお住まいの方か、コアな方しか美富沢川のことなんか知らないだろう。
そもそもが網走川の支流の美幌川の支流の魚無川の支流である。これでは流行に敏感なナウでトレンディな美幌の高校生でも知るわけがない。
そういう私も源流がとこにあるのか知らない。というかずっとこっちが魚無川の本流だと思っていた。
ではそんな悲しい美富沢川の雄姿をご覧いただこう。
美富沢川
これは沢でも川でもない。用水路だ。嗚呼憎き護岸工事。
(美富沢川ファンの方ごめんなさい)
美富沢川には悪いがここでこんなに尺を使うべきではない。先に進もう。
PM0:55 豊幌
結構登ってきた
登栄まであと5kmのところまでやってきた。このあたりになると疲れているのかほとんど映像が残っていない。
だがこの旅で最も辛かったのはこれからの5kmであろう。
自転車サイコロで何が辛いって走行中にカメラを回しても部長の声しか録音されていないってこと。
動画は後日編集して部員間に公開するのだが(あまりにもお寒い内容なので部外秘)その編集作業時に自分の声しか入っていない映像を延々と聞かなければならないのである。そりゃあ部長が美声ならともかく、怪しい声(しかも自分が普段思っている声)が流れているんだからカメラも回したくなくなりますわ。
それこそ本家のようにトランシーバーでも使えればいいんですが。誰か買ってください()
と、文章が少ない言い訳をして進みます(爆)
こんな感じの坂を…
こんな風に…
ひたすら登るっ!
鉄創「気合いだっ!!」
エース「気合いだっ!気合いだっ!気合いだっ!気合いだっ!」
車が一台も通らない豊幌の静かな野山に馬鹿二人の叫び声がこだました。
これまでに我々が走った道は比較的平地が多かった。
それに比べ今回の走行場所は坂!坂!長大な坂!
運動部で体力があるとはいえ変速無しのママチャリに乗るエース君と、前3段、後6段のマウンテンバイクに乗ってるとはいえ運動経験なしで体力ショボい部長の二人にはかなり辛い。
そういえば申し上げるのを忘れていましたが、部長はこの前日までテスト受けてました()
坂を登った先には素敵な景色が。せっかくなので記念撮影。
個人的には部長(左)の恰好にすごく突っ込みたい。
①寝癖残ってる(というか直す気なかったと思われる)
②クラスの女子に「そのセンス酷い。消えな」と言われた水色のシャツ。つうかなんか曲がってる
③ジャージ大きさ合ってますか?
当時の部長のファッションセンスが問われる(もちろん今も変わってない)
鉄創「行ってる学校が学校だから仕方ない」
当然ながら2人とも自転車で登栄に来るのは初めて。その美幌離れした光景(?)に驚愕。
エース「ここホントに美幌?」
ちなみに2人とも登栄には学校の行事で、バスで来たことがあります。でも多分ここは豊幌地区。
PM1:40 登栄廃棄物最終処分場
とーちゃーく
登栄(とえい)の名前の由来は、トイエ川(アイヌ語)上流にこの地区が位置しているかららしい。
このため、美幌町民で登栄のことを「といえ」と呼ぶ方は多い。というか資料によってまちまち。本当はどうやって読むんだ。
※みんな大好き角川地名大辞典には「とえい」、ネット辞書には「といえ」と読むまれている。
ザ・秘境
さて、目的地が登栄と決まったとき、どこを目標とするか?ということを迷った。
こういう場合美幌アソ部では通常、学校跡などを目標とするのだが、生憎まさか登栄に行くなんて思ってなかった部長は登栄小学校(昭和60年3月閉校)の場所を調べるのを失念。
持参した地図に廃校は載ってないし、2人ともガラケー使用者(2015年12月現在も)なので調べようがない。
仕方ないので目的地は登栄にある美幌町の廃棄物最終処分場(いわゆるゴミ捨て場)とした。まさに我々にピッタリ。
※部長の実家が2013年3月に町内で引越した際に数回ゴミ捨てに来てたので土地勘はあった。
そして廃棄処分場の入り口にはついにあの看板が!
熊 注
出 意
美 没 !
幌 地
町 帯
鉄創・エース「お久しぶりですッ!」
今考えれば我々美幌アソ部の中学時代の活動と言えばこの看板なしには語れない。
遊び場としていた魚無川の上流にこの看板があったし、金鉱があると聞きつけ運動会前日に行った日並地区までの道沿いにはこの看板が木のように立っていた。
そして目の前にこの看板。赤く書かれた「熊」。挑発的なゴシック体がまるで「ここから立ち去れ」と言ってるようだ。(本当にゴシックかは知らん)
というわけで看板の前で一人づつ記念撮影をし少し広い場所へそそくさと移動。
廃棄物最終処分場の入口付近には妙に開けた斜面が。ここは我々が中学生のころに学校行事で苗木を植林した場所なんです。あの頃が一番輝いていた(遠い目)
中学時代に植林をした斜面の付近に山菜取りを終えたと思われる方がいらっしゃった。
鉄創・エース「こんにちは」
人「君たちどっから来たの?」
鉄創「街からです」
人「自転車でか!?何しに来たのさ?」
エース「」
鉄創「中学時代のここの斜面を植林したんでどんな感じになったかなって思いまして…」
まさか「サイコロ振ったらここが出たんで来ちゃいました」なんて言えるわけもなく適当に理由を説明。
氏は「それじゃあ気をつけて帰れよ~」と言い残し大量の山菜を車に積み我々の前から去っていった。
【第四の選択】PM14:00 登栄
前回申しました通り、残るフリップは1枚。つまりどの目が出ても今回のサイコロの旅はここで終わり。それならば旧美中を出して綺麗に終わらせたい。それでは選択肢の発表です。
※今回の選択肢は1~3を部長、4~6をエース君が書きました。
1、無事終了 旧美中
2、これでも良い 美幌駅
3、行きたい 美幌温水ため池
4、地獄 美幌峠
5、スズメバチがいるかも みどりの砦
6、新しく生まれ変わった びほーる
鉄創「これは市街地にある1と2と6がゴールですね」
エース「えっ?あれ(びほーる)もゴール?」
鉄創「まあゴールみたいなもんだよ!」
あろうことかこの馬鹿部長、自分が書いた2つのゴール選択肢に加えエース君が書いたびほーるまでもゴールと言い張り出したのだ!これによって1/2の高確率でゴールが可能ということだ。
もっと言うとみどりの砦もかなり市街地に近い。つまり、3と4以外を出せば実質ゴール。なんという負けフラグヌルゲーなんだ。
鉄創「美幌峠を出したら死ぬぞ!」
3と4以外を出す!2人の願いが届くのか!
部長の手を離れたサイコロが出した目は…
写真撮るの忘れたorz
3、行きたい 美幌温水ため池(移動距離 登栄から20km、市街地から10km)
エース「おおおう…温水ため池かぁ…」
あろうことかこの馬鹿部長、2/3の確立を外すという悪運。もはや何か憑いてるとしか思えない。
というわけでめでたく美幌サイコロ2開催決定。
鉄創「では、次回のサイコロをお楽しみにしていてください!」
エース「それではみなさんごきげんよー!」
こうして我々の戦いは終わった。しかしそれは新たなる戦いの幕開けであった(謎ナレーション)
脳内をあの名曲が駆け巡る中、我々は家路を急ぐのであった。
続
【余談】
なんか上手く締めた気になってるけど、まだ家まで10km以上あるから。うん。
帰るまでが遠足。
というわけで(どういうわけで?)途中で寄った名もなき川の写真を
これはヤバい!
トトロ好きのエース君とこんな感じのとこが大好きな部長の心を鷲掴みにしたこの名も知らぬ川。
ここに寄った時点で完全に我々はサイコロの旅を行ったことを完全に忘れてしまったのであった。
というわけで(だからどういうわけで)本当に