お名前.comでドメインを取るな

2013/5/31時点での情報です

Linux環境で有料のドメインを取得する際、 お名前.comでドメインを取ってはいけない ! なぜならば、お名前.comでDDNSを利用する際には 対応OSがWindowsに限られているから だ。普通に考えて フザケルなよ;; という話だ。もう取得しちゃったよ・・・返金もできないしさぁ。

これが「お名前.com」のDDNSのページだ。ページ中程のダイナミッククライアントソフトの項目に、対応OSが書いてある。

http://www.onamae.com/option/dnsrecord/

さて、「お名前.com」が公式提供しているダイナミッククライアントソフト以外の、一般のソフトを使うにはどうすれば良いのだろうか?? 例えば、有名なもので言うと DiCE だ。DiCEはLinuxで動いてくれるDDNSの自動更新ソフトだ。DiCEを使って、「お名前.com」にアクセスする方法は多くのページで説明されている。例えば、よくまとまっているサイトとしては、

http://www.kichise.com/centos6-dicehttp://b.n-at.me/archives/182http://silverkey-openbox.net/blog/dice_for_linux_onamaecom.htmlhttp://www.iwate-oss.net/modules/pico/index.php?content_id=35http://www.koichiii.com/2012/10/dice/

と、挙げれば切りがない。しかし、 2013年2月 くらいを境に、「 DiCEを使ってお名前.comにアクセスできない! 」とか「 Error: サーバーに接続できませんでした というエラーが出る 」という記事が幾つか見つかるようになった。

http://blog.lwlv.net/archives/tag/dice

どういうことだろう? そう思って、「お名前.com」のサポートセンター(チャットシステム)に問い合わせてみた。その記録の全貌が以下である。

(注:エージェント=私 である)

エージェント: お名前.comさんが提供している正規のDDNSクライアント以外の、
 自動更新ソフト(例えば有名なものだとDice)を使うことでDDNSを利用することはできますか?
お客様センター: お名前.comでご提供をしているDDNSでないとご利用が致しかねます。 
エージェント: そうなんですね。
お客様センター: 恐れ入りますが
エージェント: ネットで検索したところ、「以前は問題無かったのに、最近、お名前.comで正規DDNSクライアント以外を使って
 DDNSを利用することができなくなった」という記事を見かけます。ここ最近、何か仕様が変更されたのでしょうか?
お客様センター: さようでございます。システムの仕様変更に伴い現在はご利用が出来ない状況でございます。
エージェント: わかりました。ありがとうございます。では、Linuxユーザが今後DDNSを利用しようと思っても、利用できないのですね。
お客様センター: 申し訳ございません。
お客様センター: 動作環境Windows XP / Vista / 7 / Windows Server 2003 / 2008 ※32bit/64bit版
お客様センター: 上記内容でしかご利用が出来ない状況でございます。
エージェント: はい。わかりました。ありがとうございます。
お客様センター: 大変申し訳ございません、Diceについての記載のあるページは特に設けておりません。

とのことだ。つまり、多くのユーザーが「DiceでLinuxでもDDNSが利用出来る!!」と考えて、お名前.comでドメインを取得したとしても、お名前.comの公式な見解としては「 もともと正式サポートしてないんだから、いきなりサービス停止してもいいよね? だからDiCEはもう使えないよ! 」というものなのだ。このことを、サイトのどこかに書いておいてくれれば良いものの、それに関する記載は一切無い。これにはちょっとムカついたので、登録料1000円返せと猛プッシュしてみた。その記録が以下である。

エージェント: 昨日、ドメインの登録をさせていただいたのですが、 
エージェント: それをキャンセルすることはできますか?
お客様センター: 心苦しいのですが一度登録が完了したドメインにつきましてはキャンセルが致しかねます。
エージェント: わかりました。もう1つお伺いしたいのですが、
エージェント: 無理だとは承知していますが、Dice以外のあらゆるソフトであっても、DDNSは利用出来ないのでしょうか?
 何か、Linuxでも利用出来るようになる方法はないのでしょうか?
お客様センター: 今の段階では方法がございません。
お客様センター: お力になれず大変申し訳ございませんがご理解の程宜しくお願いいたします。
エージェント: わかりました。本当に色々とご回答ありがとうございます。しかし、ドメインの使い道は無くなってしまいました。
 LinuxではDDNSが使えないということを明示せずに、ユーザーに誤解を与えてドメインを取得させるやり方には納得がいきません。
 どうしてもキャンセルはできないのでしょうか?
お客様センター: 大変申し訳ございません。ドメインをご取得を頂きますと上位機関へ直接申請があがり有効期限が設けられます。
お客様センター: 有効期限が設けられてしまったドメインは変更、キャンセルが出来ない状況でございます。
お客様センター: 大変心苦しいのですがご理解をいただければ幸いでございます
エージェント: そうなのですね。わかりました。返金だけでもできませんか?
お客様センター: 申し訳ございません。有効期限が設けられてしまったものにつきましては返金も致しかねます。
エージェント: 誤解による登録でもですか?
お客様センター:  http://www.onamae.com/option/dnsrecord/
お客様センター: 大変恐れ入りますが弊社HP上でご利用できる環境等の記載はさせては頂いておりますので
 閲覧を頂きドメインをご取得を頂いたという認識となります。

とのことだ。色々物申し上げたのだが、普通に考えて自社のサポート外のサービスに関して、いちいち明言してられないよね。すみません。それにしても、どうにかならないかなあ・・・

最終更新:2013年06月04日 15:30