紀伊 陽炎

初登場 31巻286話
所属 梁山泊関係者、元闇の武器組
異名 鍔鳴の紀伊陽炎/ニョニョタン(自称)
使用武術 居合術
武術タイプ
武術理念 殺人拳
武術位階 特A級の達人級

【概要】
音速の居合を誇る"闇"の武器組。
幼い頃のしぐれが初めて出会った「本物の人斬り」。
その実力は一影九拳の一人・櫛灘 美雲からも真の武器使いと認められており、武器組でもトップクラス。

かつてしぐれの友人だった燕を試し斬りと称して斬り殺し、さらに挑みかかってきたしぐれにも強い殺意と狂気を向け、その心に大きなトラウマを植え付けた。
しかし陽炎本人は幼い頃のしぐれを少年と思い込んでいたため、彼女に敗れる間際まで全く覚えていなかった。

また、当初は仲間の刀を奪うしぐれを倒す為の登場であった事からも仲間意識があるように思われたが、彼が愛しているのはあくまで殺しと愛刀の刹那丸だけであり、他の闇人達への仲間意識はほぼ無い。
実際、後の赤羽刀騒動の際には利害の不一致を理由に武器組をあっさり裏切っている。

なお本人は「愛称・ニョニョタン」を自称しているが少なくとも作中で呼ばれたことは一度もなく、しぐれや兼一からはもっぱら「ウニ」「のっぺり」等と呼ばれている。
特にのっぺりについてはかなり気に入らないあだ名らしく、うっかり口に出した兼一に「次に言ったら細切れだにょ」と怒りを見せていた。
また女性に一切興味がないらしく、顔も名前も全く覚えられない。その為か出会う女性の事はとりあえず「みっちゃん」と呼ぶ。(一応美雲に対する呼び方としては間違っていない)

他にも感情が高ぶると「ムホー」という独特な雄叫びを上げる、自分と接する相手に注意事項を記載した取扱説明書を配る、突然不思議な踊りを始める等奇抜な行動が多く、行動原理が常人とかけ離れた者の多い達人級の中でも一際癖の強い人物と言える。


【戦闘力】
音速の居合術を得意とし、抜刀からの斬りつけ速度はしぐれをも凌駕する。
また肩や肘の関節が非常に柔軟であり、背後の敵に対しても背を向けたまま全く同じ速度で斬りつけることが出来る。

加えて長い腕と愛刀・刹那丸のリーチが生み出す極大の制空圏を誇り、その間合いに入ったあらゆる物を反射的に斬る癖が身に付いている(本人曰く「便利機能」)。
作中に描かれている制空圏において、彼に勝る大きさの制空圏は登場していない。

『制空圏の範囲は長老をもはるかに凌ぐ。』

しぐれをして「勝てないかも」と言わしめ、最大の武器である居合いが使えない鍬で立華 凛らと互角に渡り合った事からも、八煌断罪刃の大半のメンバーと同等かそれ以上の実力者と思われる。


【本編】
武器組の刀を奪っていたしぐれを敵視し、彼女を誘き出すべく自身の持つ名刀・刹那丸のプロマイドを梁山泊へ送りつけた。
死合いに際してはしぐれをして「勝てないかも」と言わしめる実力を遺憾なく発揮し、ついには真の武器使いだけが成せる武器との一体化までやってのけるも僅かに及ばず敗北。刹那丸はしぐれの手へと渡る事となった。
なお本人は敗因に関して「刹那丸が(自らを作り出した)闇の刀匠の娘であるしぐれを斬りたがらなかった」からと語っている。

それからしばらくは愛刀を失ったショックから立ち直れずにいたが、新しい刀との出会いを求めて赤羽刀を狙う武器組の任務に参加。
しかし、そこで再会したしぐれから「兼一を守る事」と「人斬りから足を洗う事」を条件に代わりの業物をやると言われたことであっさり武器組を離反。
しぐれとの約束通り兼一の危機を救い、赤羽刀盗難のリーダー格・闇の斧使いと戦い勝利した。

その後はしぐれから手渡された業物の鍬・刹那鍬を気に入り農夫へと転職、おいしい野菜を作りながら平穏な暮らしを送っていた。
しぐれとの関係も大きく改善され、新白連合の為の防具作成の折には素材の調達段階から協力。彼の尽力のおかげでしぐれは当初の想定より遥かに短期間で防具を揃える事が出来た。
なお、農業を営む中で庭の木に巣を作っていた小鳥の世話をした事やその死を通してこれまで自分が斬り捨ててきた「小さな命」の暖かさと尊さを知り、涙を流し、自らの殺人道の過ちに気付き改心していた。

そして久遠の落日では梁山泊の側につき、"闇"と敵対。
獲物が鍬に変わった事で得意の抜刀術が使えないハンデを背負いながらも、八煌断罪刃の立華 凛や一影九拳の美雲と渡り合う等、変わらぬ実力の高さを見せた。
とはいえさすがに鍬では厳しかったのか次第に押され始め、美雲の投げを受けて倒れる。

しかし美雲の攻撃は陽炎を完全には仕留めきっておらず、再び戦線に復帰。
背中にミルドレッドの矢を受けながらも地面に刺さった無数の矢を全て破壊し、闇側に有利だった場の状態を元に戻した。
その後は力尽き倒れていたが、戦場に近付いていた風林寺 隼人の活人拳の気に呼応し再度復活。
窮地に陥っていた秋雨を身を挺して救った直後、美雲の攻撃で全身を破壊され、ついに殺害される事となった。

戦いの後、刹那鍬はしぐれによって回収された。
本来しぐれは陽炎の更正次第では刹那丸を返すつもりでいたが、彼が死亡した事でその機会は永遠に失われてしまった。

【技】
音超えの斬
音越えの天地返し
薄刃陽炎
心刃合練斬

【戦闘録】
31~32巻・289~291話 香坂しぐれ 敗北
39巻・362~364話 闇の斧使い 勝利
557話 "闇"軍(梁山泊と共闘) 勝利
558~568話 一影九拳&八煌断罪刃(梁山泊と共闘) 櫛灘 美雲により敗北


昨日 - 今日 - 合計 -

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月21日 19:31
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。