風林寺 砕牙

より多き者のために、小さな尊き犠牲が存在する
初登場 2巻8話 年齢 38歳
所属 一影九拳 誕生日 10月25日
異名 一影(初代) 身長 190cm
使用武術 風林寺流武術 体重 98kg
武術タイプ ??? 趣味 化学、野鳥観察、登山
武道理念 殺人拳 好きな物 山菜、アイスのコーン
エンブレム 嫌いな物 なし
弟子 鍛冶摩 里巳叶 翔 将来の夢 武術をもっと世の為に活かす
武術位階 特A級の達人級

【概要】
風林寺 砕牙(ふうりんじ さいが)は、美羽の父親であり、"闇"の最高幹部・一影
梁山泊の長老・風林寺 隼人風林寺 雫子の息子。母親がロシア系のハーフ。

生まれながらに活人拳の象徴・梁山泊に属していた砕牙は、同年代だった秋雨と友情を育み、武術界に数々の伝説を作り上げる。
しかし、砕牙の思想は絶対的活人拳を志す梁山泊とは相容れなかった。
梁山泊を離れた砕牙は己の力を能動的な平和に利用すべく、に加入。その才覚を"闇"で発揮した砕牙は頭角を現し、美羽が誕生する20歳前後の時点で、すでに一影を名乗り闇を率いる立場に上り詰めていた。46巻で風林寺 隼人は、元々活人拳だった砕牙が、暗鶚の乱で殺人拳に目覚めたと話していたが、実際には暗鶚の乱の時点では既に闇の一影であり、もっと早い段階で活人拳の道を捨てて、殺人拳の道を進んでいた。

暗鶚の乱には解放派として参戦、同志であった穿彗をもう一人の一影として"闇"に迎え入れ、"闇"を双頭体制で率いる。"闇"の弟子集団・YOMIの最終的な采配権も彼にある。
殺人拳の頂点に君臨する砕牙は、一影と呼ばれる"闇"の達人として裏世界にその名を轟かせていた。
砕牙はその温和な実態とは裏腹に、冷酷かつ非情な"闇"の指導者として知られていた。
一影の権力は九拳に対して優越する。彼の発言は我の強い九拳に対しても大きな拘束力があり、ジュナザードを除く全ての九拳を上回る重みを持っていた。
拳聖に言わせれば一影という名を軽々しく呼ぶ事すら命取りとされるほどだった。
『一影の名を呼ばぬよう注意する拳聖』


勝敗を分けるのは力や技でもなく、心であるという思想の持ち主。
不要な殺人は行わないが、必要と判断した相手は容赦なく殺害する。
これは、「より多きものの為、小さな尊き犠牲がある」という信念に基づいているが、これを身内に対して実践することはできなかった。
穿彗は砕牙の信念に同調し、さらに砕牙にこの信念を貫くことはできない事を理解していた。結果的に穿彗は砕牙の代わりを務め、冷徹に砕牙の信念を実行に移していた。

美羽の事を大切に想っているが、美羽の育児はしておらず、基本的には放任主義者である。
ティダード王国での美羽の危機に際しても、美羽に限界が来るまでは手を貸す事はなかった。
父・隼人とはそりが合わない。砕牙が幼い頃、隼人は旅に出てすれ違う事が多かったのである。
武術的信念にも相違があり、犠牲を決して許さぬ父に対し、砕牙は「より多くの者の為になるならば、少数を犠牲にするべきである」という、現実的な平和の道を望んでいた。
秋雨とは親友だった。梁山泊にいた頃は秋雨の隣の部屋に住んでおり、彼とは数々の伝説を作り上げている。彼が居住していたのは離れである。息子の彼が母屋に住んでいなかったという点も、彼と隼人の関係を物語っている。
秋雨仕込みの優れた医療技術も持ち合わせており、砕牙は最新の医療品を用いてその医術を存分に発揮する事ができた。
最新の医療品、変装に使う特殊素材など、砕牙が常備するあらゆるアイテムは"闇"の幹部としての権力を利用して手に入れたものである。
『扱う品は全て世界最新鋭の代物』


【戦闘力】

風林寺一族の我流・風林寺流武術の達人。暗鶚の忍術もいくつか扱う事ができる。
無敵と言われる風林寺一族にふさわしい実力を持ち、戦闘力は妻・風林寺 静羽と互角。
流星のような無数の拳撃を得意とし、戦闘に特化した複数の達人級を一瞬にして殲滅する事ができる。
3人の大柄な達人級を振り回したり、闇の基地を一瞬にして崩壊させたりとそのパワーは「魔人」と形容される。
速度は瞬間移動の如く超人的で、一瞬にしてあらゆる場所へ移動できる。
気の性質は不明だが、しぐれ曰く「とてつもない気」の持ち主。

高い実力を誇る一方で、敵が殺すに値する人物かどうかの選別を行う砕牙は、隙を見せる事も多かった。穿彗の父に遅れを取ったのがその例である。
また、落日における最終決戦では「計算上では穿彗より先に砕牙が絶命する」という穿彗の言葉に同意し、自身が絶命していない理由を戦闘における不確定要素として語るなど、単純な戦闘力では穿彗にわずかに劣るとみられる。

【本編】
~「兼一、梁山泊へ」~(1巻)
兼一が初めて梁山泊へ訪れた時、風林寺 隼人が語る所要で出かけている達人として初めて後ろ姿が描かれる。
当時は修行に出かけているような描かれ方だった。


~「美羽の記憶」~(22巻)
美羽の遠い記憶、雪山において美羽の母・風林寺 静羽を貫手によって殺害したことが明らかになる。


~「DオブD」~(25巻)
叶 翔により美羽の父・砕牙こそが"闇"の最高幹部・一影その人であることが明かされる。
しかし、それを実際に聞いたのは武田 一基のみであった。武田は敵の罠であることも考え、この事実を周囲には隠す事にしたのである。
その後、叶翔が不慮の死を遂げたことで一影九拳会議に出席。
荒れ狂う九拳たちを沈め、弟子の鍛冶摩にYOMIの取りまとめを行うよう指示する。


~「暗鶚の乱」~(46巻)
暗鶚の墓標へやってきた美羽と兼一に、長老は砕牙の過去、静羽との馴れ初めを語りきかせる。
長老曰く、かつての砕牙は不殺を誓う活人拳の武人だった。
しかし、暗鶚一族の直系の娘・静羽とよそ者である砕牙が恋に落ち、結婚したことは暗鶚の長には許しがたい事実だった。
暗鶚の長の勢力と、砕牙と静羽、そしてそれに同調した一部の暗鶚衆の争いは一族全てを巻き込む抗争に発展。
砕牙は不殺を貫こうと戦い続けたが、暗鶚の長の勢力はとてつもなく強大であり、やがて砕牙は多数を助ける為に少数を犠牲にする考えに至り、殺人拳へと目覚めた(後に砕牙は、暗鶚の乱以前から活人拳の道を捨てた殺人拳であり、最小限の殺人に留めようとはしていたが、特に不殺にはこだわっていなかったことが明かされる)。
抗争末期、美羽を守りながら雪山で戦闘を繰り広げていた静羽を、砕牙は殺害することになる。



~「ティダード王国」~(49巻~)
本郷 晶により、ジュナザードが美羽を誘拐したと知らされた砕牙はすぐにティダードへ向かう。
一影の威光も届かぬジュナザードを相手に、砕牙は真っ向からの対立は避ける事にした。美羽を助ける為に手を出すのは本当に危険な時だけと決めたのである。
ジュナザードの城に潜入するため、役立たずの傭兵ジョン・カーペンターに変装した砕牙はジュナザードの影響から没落していた王族ラデン・ティダード・ロナ姫の傭兵として働いていた。
偶然にもロナ姫と接触し、ロナ姫と共闘することとなった白浜 兼一に対し、砕牙は傭兵ジョンとして友情を育む。

その後、ともにジュナザードに囚われの身となった時、砕牙は兼一の美羽に対する想いの深さを知ることになる。そして、ジュナザードから美羽を守り抜いた兼一を認め、彼に美羽を託したのだった。
しかしこの時、ジュナザード配下の達人を皆殺しにして殺人拳としての姿を見せると同時に、メナングから「一影」の名で呼ばれた事で、兼一は彼の正体を知る事になる。
『砕牙が一影である事を知る兼一』


~「久遠の落日」~(550話~)
いよいよ久遠の落日が実行されようとしていた。
"闇"の長である砕牙と穿彗は、久遠の落日を望まぬという合意を交わしていた。
しかし、櫛灘 美雲と結託した穿彗が砕牙を裏切り、久遠の落日を実行に移したのである。
さらに、穿彗こそが静羽を殺した張本人である事を知った砕牙は、一時的に"闇"を離れ、政府の役人・岡本に扮し、梁山泊を援護する事にした。
砕牙は、弟子の鍛冶摩 に侵入してきた新島や美羽たちを案内するよう指示し、自らは穿彗を食い止めるべく岡本の姿で”闇”の基地に侵入する。
砕牙はすんでのところで殺されかけている美羽を救出、さらに、穿彗こそが静羽を殺した張本人であり、静羽の仇を討つと美羽に宣言し、穿彗と交戦するのだった。


戦いの中で明かされる砕牙と穿彗の過去。二人は暗鶚の乱において解放派として戦った同志だったのである。
砕牙、穿彗、静羽の三人は最前線で伝統継承派の暗鶚衆と戦い続けた。
しかし、長い戦いの果てに穿彗は伝統継承派の指示に従い、砕牙の姿で解放派の主要メンバーを殺害するようになる。
解放派内では、犯人が砕牙に似ていたという噂から砕牙を疑う者が現れ始め、砕牙の立場は悪くなっていった。砕牙は武術を世の為に活かす目的を語り、さらに一影九拳の不可侵条約にも言及する。
解放派の多くは革命に協力してくれた砕牙に感謝を抱いていたが、"闇"の一影という巨悪としてもその名を轟かせていた砕牙に恐れを抱く者もいた。
砕牙は已むなく静羽と美羽の側を離れ、その隙に穿彗は砕牙の姿で静羽を殺害したのだった。
『穿彗の裏切りに怒り狂う砕牙』


弟子の里巳兼一に敗れると、二人の戦いも終盤へ差し掛かる。
互角の戦いは遂に終わりを迎えた。
日本を破壊するミサイルを発射した穿彗は自ら発射したミサイルの発射口に焼かれ死亡し、発射されたミサイルは父・隼人によって破壊されたのだった。

戦いを終えた砕牙はミサイルを破壊して生き残っていた父の姿に、自分の未熟さを感じつつその生存を喜んだ。
砕牙は"闇"を打ち払った兼一たちに対し、"闇"の長として活人拳の勝利を認める。
そして、砕牙は美羽を守り里巳と戦い抜いた兼一に活人拳の意義を尋ねる。
兼一は「心の闇を打ち砕く拳」と回答する。答えを聞いた砕牙は兼一を父・隼人と重ねるのだった。
『活人拳の勝利を認める風林寺砕牙』


~「エピローグ」~
ラストシーンの写真に隼人と共に写っているのが砕牙であり、以前よりは父と打ち解けたようである。
一影九拳が活動を休止していることは判明しているが、砕牙は直接登場していない。
彼に関する言及も一切ないため、詳細は不明。

【技】
我流 玄武爆
人手裏剣
風林寺 神塵し
風林寺 山崩し
風林寺 無影手
無双 千木車

【戦闘録】
60巻・575話(17年前) 正道考信 中断
60巻・575話(17年前) 穿彗 中断(静羽の仲裁による)
60巻・576話(17年前) 穿彗の父 中断(敗北しかけるが、穿彗に救われる)
49巻・446話 ジュナザード配下の達人数人 勝利
60~61巻・573~581話 穿彗 中断


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最終更新:2023年07月15日 06:47
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