緒方 一神斎

こんな時代だからこそ、武は本来の姿に戻るべきなのさ
初登場 10巻86話 年齢 28歳
所属 一影九拳 誕生日 1月2日
異名 拳聖 身長 182cm
使用武術 緒方流古武術 体重 78kg
武術タイプ の適性もある) 趣味 弟子実験、仏像製作、書画
武道理念 外道 好きな物 弟子の成長、熊肉、イワナ、
コケモモ、スグリ
エンブレム 嫌いな物 ザトウムシ
弟子 朝宮 龍斗小頃音 リミ
吉川 将吾暁 飛鳥叶 翔
将来の夢 武の究極、その深淵に立つ
武術位階 特A級の達人級 声優 大塚 明夫

【概要】
緒方 一神斎(おがた いっしんさい)は、"闇"の一影九拳が一人。
「流派の継続」を意味する「流」の九拳。
一神斎というのは斎号であり、本名は不明。
物語開始当初は山にこもり、仏像を彫っていた。
ラグナレクやティターン、マビノギオンといった武闘派不良グループを使い、優秀な弟子となる素材を収集している。
作中に頻繁に登場する、二つのビルが重なったような形の"闇"の拠点は拳聖の居城である。
多くの達人を生み出し「新武術界」なるものを興そうとしているらしいが、作中で詳細が明かされることはなかった。

兼一の前に梁山泊の弟子となる予定だったが、風林寺 隼人に反対を受け断念する。
弟子入りを断られた経験から隼人の事を強く憎んでいる。
隼人の事をなぜかジュナザードと同じ、「風林寺のじっさま」という呼び方をしている場面があるが詳細は不明。

武術において全ての人間は平等であるという武術平等論を掲げる。
弟子から求められればどれほど危険な技でも教え、女子供にも容赦しない。
一影九拳では最も弟子の育成に力を入れている人物であり、武の発展のためには手段を選ばず、弟子すらも実験体として使う姿勢は、最早殺人拳ではなく外道に分類される。
尤も、谷本曰くジュナザードよりは合理的な人物であるというが、逆にその徹底した合理性こそが彼を外道たらしめているとも言える。

かつて、天地無心流の古武術家・御堂 戒を惨殺し、御堂戒の弟子である田中 勤から激烈な恨みを買っている。
当初は彼が殺めたのは御堂戒だけかと思われていたが、後に、勤の妻・田中 真結と息子・田中 さとしの命まで奪っていた事が判明する。
御堂戒を惨殺した緒方は、自らを父の仇として狙う真結を反撃し、殺戮を重ねたが、真結が胎内に子を宿していたという事実は大きな誤算だった。武人であればいかなる敵にも情けをかけず葬るという殺人拳の覚悟を持った緒方も、道を選べぬ子を殺めるほどの覚悟は持ち合わせてはいなかった。
緒方が初登場時、山で仏像を彫っていたのは、この時に殺してしまった子を供養する為なのである。
しかし、後悔しているわけではなく、あくまでも「そういう失敗例が一つあった」に過ぎないという考えであり、正に外道と言える。

"闇"では一番の新参であり、一影九拳の中では最も地位が低い。
彼の"闇"における地位は、仮の九拳である魯 慈正よりも下であった。
様々な局面で暗躍し、独自の思惑で動いているようにも見受けられるが、馬 剣星からは「緒方が独断で動くものかね、誰かの差し金に決まっている」と評されており、基本的に他の一影九拳の命令に従って行動する末端幹部の立場にある。

【戦闘力】
比較的未熟な故か、攻撃の際に癖を持っており、これを相手に利用される事がある。
一つは複数の敵を相手どる場合、防御を行った者を先に攻撃すること。
その為、敵が同時に防御姿勢を取った場合、どちらを攻撃するかで一瞬の隙ができる。
もう一つは、左右の拳を時間差で打ち込む二連突きを得意としているが、この技を全く同じ軌道で打ち込むこと。
田中 勤はこの癖を知っていた為、拳聖にスピードが劣っていながら対等に戦うことができた。

一影九拳の中ではそれほど際立った実力というわけではないが、静動轟一を使用する事で、極短時間に限り特A級の達人級を圧倒するほどの実力を得る事ができる。
その戦闘力は圧倒的でセロ・ラフマンアーガード・ジャム・サイを一方的に打ちのめす事さえ可能だった。
『脚力も劇的に上昇、拳魔邪神と同様に急斜面を直立できる』


【本編】
~「闇ヶ谷での出会い」~(14巻)
緒方は日本の心臓・闇ヶ谷にこもり仏像を彫り続けていた。
そこへ行き倒れていたのが風林寺 隼人の修行により闇ヶ谷へとやってきていた白浜 兼一だった。
兼一は隼人の厳しい修行の末に山奥で遭難していたのである。
緒方は気を失った兼一を発見すると、自分の山小屋へ連れていき保護したのである。

気が付いた兼一は緒方に感謝し、事の顛末を語り聞かせる。
緒方は兼一が自らの弟子、朝宮 龍斗に敗れた事、そして兼一を連れてきた人物が風林寺 隼人である事に気付いた。
兼一の中に積み上げられた基礎能力を見抜いた緒方は、兼一を地上最強の男になれると誘惑する。
武術の根本が殺法にあると豪語する緒方だったが、兼一は殺法は自分にとって最も必要でない物とし、その誘いを断った。
緒方は風林寺 隼人と同じ事を言う兼一に、一瞬強烈な殺気を向けるが、すぐに気を修めると兼一の信念を認め、自らの道を貫くよう薦めるのだった。

~「ラグナレク大将戦」~(16巻)
新白連合とラグナレクの大将戦、白浜 兼一朝宮 龍斗の戦いが始まった。
それを見物する梁山泊一行と緒方。
緒方は兼一の実力を認めながらも、龍斗の勝利を確信していた。
しかし、兼一は緒方の予想を超え、龍斗と拮抗した戦いを繰り広げる。
兼一を惜しんだ緒方は龍斗共々"闇"へ連れ帰ろうとする。
それを阻んだのは梁山泊一行だった。無敵超人にバックを取られた緒方は戦いへの手出しを封じられたのである。
やがて、追い詰められた龍斗が静動轟一を発動すると、緒方はその成果に狂喜する。
しかし、緒方は静動轟一のリスクを正確に把握していなかった。タイムリミットを超えた龍斗の心身は大きなダメージを負い、緒方はその姿に驚愕したのである。
龍斗は静動轟一の反動ダメージにより敗れ、緒方は倒れた龍斗を救出し、”闇”へ退散して行った。


~「レイチェルをめぐる戦い」~(37巻)
一影九拳が一人、ディエゴ・カーロがビッグロックに収監された。
緒方は、一影の保護下に入ったレイチェル・スタンレイの処遇を決めかねていた。
一影の指揮下にいる緒方は実質的にレイチェルの処遇を決定する状況となっていたのである。
その時、緒方がレイチェルを推薦した相手が、叶 翔を失った本郷 晶ラデン・ティダード・ジェイハンを葬ったシルクァッド・ジュナザードだったのである。
『本郷とジュナザードに新たな弟子を推薦する緒方』


本郷は緒方への不信感を募らせてその場を去り、レイチェルはジュナザードの弟子候補者となった。
レイチェルの弟イーサン・スタンレイは、自分の姉が弟子さえ葬る最凶の達人・ジュナザードの弟子になる事を恐れた。
最終的にイーサンの師であり、ジュナザードの友人でもあるセロ・ラフマンがレイチェルをうまく保護下に入れる事に成功し、レイチェルがジュナザードの弟子になる事はなかったのだった。

~「ティダード王国の戦い」~(51巻)
"闇"に拳魔邪神ジュナザードの死が伝えられた。
本郷 晶が大番狂わせでジュナザードに勝利したのである。
リミはこの一報を聞き心の底から震えていた。拳魔邪神は神話の住人、決して死に得ない存在だった。
緒方はジュナザードさえも倒しうる武術の素晴らしさを、弟子達に語り聞かせるのだった。


~「新白連合vsYOMI」~(54巻)
新白連合とYOMIの決戦の場へ赴いた緒方。
そこで緒方は弟子の戦いを見物して回り、最後に美羽と戦うリミの元へやってきた。
ジュナザードのシラットを用いる事でリミを圧倒する美羽。
勝利を捨てきれないリミに、緒方は静動轟一の秘伝を伝授した。
戦いの末に重大なダメージを負ったリミをまるで実験動物のように語る緒方。
緒方は自らの言動に怒り、襲い掛かってきた美羽を一撃で沈める

美羽を殴った緒方はさらに兼一の怒りをも買った。
達人である自分に挑みかかってくる兼一に緒方は敬意を表する。
そして、殺人拳の達人として、兼一に死という名誉を与えようとしたのである。
しかし、それを食い止めたのは弟子の龍斗だった。龍斗の双拳によってそらされた緒方の拳は空を切った。
龍斗は静動轟一によって乱れた気の均衡を取り戻す事に成功していたのである。
さらに、龍斗は30秒に限り静動轟一をノーリスクで扱う術をも身に着けていた。
さしもの緒方も龍斗の優秀さには賞賛を隠せなかった。
自分に最も近しい弟子が、静動轟一を使いこなす方法を手に入れていたのである。
しかし、それでも弟子級二人の力は緒方には届かなかった。
『静動轟一を克服した龍斗を讃える緒方』


~「天地無真流の悲劇」~(55巻)
緒方 一神斎に殺される寸前の白浜 兼一朝宮 龍斗
彼らを救出したのは田中 勤だった。
緒方が新白連合を自分の弟子の贄にする計画を、勤は察知していたのである。
龍斗の静動轟一を強引に鎮めた勤は緒方との戦いを引き継ぐ。
勤は緒方への執念の果てに、独力で達人級へと至っていた。
天地無真流の特殊打撃によって初めて膝をつく拳聖。
『拳聖に膝をつかせる勤』


戦いの中で明かされる緒方と天地無真流の因縁。
かつて古武術探求の為、多くの武人を惨殺して回っていた緒方は天地無真流の道場を訪れた。
一流の達人でありながらその命は既に限界を迎えていた御堂戒
緒方は彼を殺害しその技術をその身に焼き付けたのである。
悲劇はさらに続く。戒の死を、彼の娘であり勤の妻でもあった田中 真結が目撃していたのである。
父の仇討ちとして挑んでくる彼女を迎え撃ち、殺害した緒方だったが、殺人拳の覚悟を持った緒方にも大きな誤算があった。
真結はその体に勤の間にできた息子を宿していたのである。
まだ道を選べぬ子を殺めた緒方は、真結の息子の供養の為に闇ヶ谷へ篭り、勤は緒方への復讐に憑りつかれる事となった。

~「久遠の落日」~
八煌断罪刃と共に梁山泊と戦う緒方。
圧倒的有利な戦いを繰り広げる緒方たちだが、武術的信念の違いから次々と寝返る九拳たちにより戦局は急変。
緒方は落日実行を良しとする美雲の側に付き、静動轟一をしてまで戦い続けるが、"闇"の基地では計画の首謀者である一影・穿彗がミサイルを発射し死亡していた。
穿彗が発射したミサイルは風林寺 隼人によって破壊され、久遠の落日は失敗に終わったのである。
事実上、梁山泊に敗北を喫した"闇"。美雲はその場から逃亡し、緒方は断罪刃と共に戦場から立ち去ったのだった。

~「エピローグ」~
久遠の落日において"闇"を裏切った弟子たちの度胸を誉めている様子がある。
実質的にただ一人、一影九拳に居残った人物だが、一影九拳は活動を休止しているとされており、彼が今どのような立場にあるのか詳細は不明。
彼の目的である「新武術界」に関しても、最後まで言及される事はなかった。

【技】
数え抜き手
熊手抜き手
静動轟一
脳天地獄蹴り


【戦闘録】
55巻・522話(数年前) 御堂 戒 勝利
55巻・522話(数年前) 田中 真結 勝利
55巻・518~524話 田中 勤 勝利
59~60巻・558~569話 梁山泊一影九拳&八煌断罪刃と共闘) 中断
60~61巻・569~582話 梁山泊&アーガード&槍月&セロ(櫛灘美雲&八煌断罪刃と共闘) 中断


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最終更新:2024年04月01日 21:19
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